現在のヨルダン国内に暮らす民族は、ベドゥイン系のアラブ人とパレスチナ人。ヨルダン人は、本来はベドゥイン系のアラブ人で、古来よりアラビア半島からやって来たアラブ人、地中海系の諸民族との間で混血を繰り返してきた。また、オスマントルコの時代にはトルコ系の民族の侵入もあった。現在ではベドゥインの多くは、遊牧生活を止めて定住生活へと切り替えている。ヨルダン南東部、及びぺトラ、ワデイーラムのベトゥイン達は、政府の援助でペトラ遺跡から立ち退き、ペトラ遺跡近郊に村を作りペトラ遺跡内での観光業で主に生計を立てている。他一部のベトゥイン達は、今だ羊などの家畜を連れてテント生活で移動をする遊牧生活を送っている。中東戦争時、後、イスラエルから多くのパレスチナ人が、ヨルダンへと入ってきた。ヨルダン国内では、実に多くのパレスチナ人が生活をしている。アンマン近郊にはパレスチナ人だけの住むかなりの規模の町もある。
また近年では、隣国シリアの内戦の長期化による多くのシリア難民も受け入れており、国際援助団体の支援を受けながらの難民キャンプが創設されている。