Egypt Now !   


~ エジプト便り ~  カイロ在住のAhmed  El Sayed より、気になる現地の諸々ニュースをお届け致します。 


約4,500年前の埋葬地    ギザ  

   エジプトのギザ台地の南東部で、旧王国時代の墓地が発見されたことが、考古省大臣・Khaled El-Enany 博士と 前考古省大臣・Zahi Hawass博士によって 発表された。

  エジプトの考古学ミッションチームが、ギザ台地の南東 部で行われていた発掘作業の際に、旧王国時代の墓地の一部を発見した。チームは、いくつかの旧王国の墓を発見したが、最も古いものは第5王朝(およそ紀元前2500年)の石灰岩の家族の墓と碑文とのことである。

  墓は二人の人物で構成されており、一人目は、Behnui-Kaという人物で、その名前はこれまでには出てきておらず、司祭、裁判官など7つの肩書を持っていた人物とされる。2人目のNwiは、入植者の監督、カフラー王にも使え、5つのタイトルを持っていたされる。墓で発掘された多くの工芸品の中には、墓の所有者、彼の妻と息子の素晴らしい石灰岩像もある。墓地は、紀元前7世紀初頭頃から、広範囲に再利用されていた模様で、内部で多くの塗装や装飾の施された木製の棺が発見された。 それらのいくつかには鉛で象形文字の碑文が施されている。色彩を保持している多くの粘土、及び木製の葬儀用マスクも発見された。


ネフェルタリの墓    ルクソール  

   公開休止期間の長かったルクソ-ル西岸の王妃の谷にあるネフェルタリの墓は、高い入場料金を支払っても見学価値は充分にあると思います。入場料金は、一人・73-USD相当(王妃の谷と墓の入場料金合計:2018年12月現在)1日の入場者数に制限があり、見学時間もそれほど長くは取れません。 

 ネフェルタリは、第19王朝時代の人物で、若くして亡くなりますが、その美貌でクレオパトラやネフェルティティと共に知られています。ラムセス2世の妻であったネフェルタリは、ラムセス2世にとっていかに特別な存在であったかは、その豪華で美しく装飾された墓からもうかがえます。

  ネフェルタリの墓は、1904年にエルネスト・シアパレッリによって最初に発見されました。しかし、 残念なことにこの墓は、過去にその全ての宝物と共にネフェルタリのミイラと石棺も盗まれてしまっていました。

 ネフェルタリの墓は1995年に一般に公開されましたが、保存作業のために2003年に再び閉鎖されました。 そして、再び一般公開されましたが、墓内部の美しい装飾保護のため、入場人数、見学時間は制限されています。

2019年5月

2018年12月

This is not a palace or a royal suite in a deluxe hotel, this is the tomb of queen Nefertari, the beauty icon and the wife of king Ramses II 3300 years ago at the valley of queens, Luxor, Egypt.


エジプト人ガイド(左)と Ahmed  (右)

Ahmed El Sayed 

カイロ在住    エジプト現地旅行代理店・   シニアオペレーションマネージャー

エジプトの観光業界において20年に及ぶ業務経験を持ち、世界中からエジプトを訪れる観光客、研究者の各種手配をして来ました。今でも毎年新しい発掘の行われている「エジプト」へ是非お越し下さい。